ライブポーカーの基礎 | ライブポーカーの特徴と遊び方を解説
ライブポーカーの特徴やオンラインポーカーとの違い、基本ルール、ライブポーカーのマナーを解説します。
近年、異才な経歴のプロや世界大会で話題になっている「ポーカー」ですが、自宅から誰でも本格的にポーカーを始められる魅力があります。
インターネットを利用して世界中のポーカープレイヤーとリアルタイムで対戦することができ、インターネット上で開催される大会で優勝すれば賞金がでることも。
そして本格的にポーカーを始める際、「ライブポーカー」と「オンラインポーカー」で迷う人も多いです。
これを読めば一見同じように見えるこれらが全く別物であることをお分かりいただけることでしょう。
ライブポーカーとは
ライブポーカーとは、ポーカーのゲームの種目の中で、カジノディーラーとは勝負せずに各プレイヤー同士で対戦するタイプのポーカーの事を言います。
ライブポーカーはオンラインポーカーと違い、プレイヤーが機械に頼ることなく直接自分で対戦をし、他の参加者と勝負をします。つまりプレイヤーがポーカーに必要なアクションを、すべて自分自身で行うということ。
ライブポーカーは「世界大会(WSOP)」の練習にもなりますので、本格的にポーカーをプレイしたい方にはおすすめです。
ライブポーカーとオンラインポーカーの違い
オンラインポーカーも他のプレイヤーと勝負をしますが、相手の顔を直接見ることはありません。さらにプレイに必要な操作は、機械が自動で終わらせてくれるという事が特徴。
その為、ライブポーカーとオンラインポーカーでプレイヤーができる行動は、大きく事なる点があります。
下記にライブポーカーとオンラインポーカーの特徴についての比較をまとめました。
ライブポーカーの特徴 | オンラインポーカーの特徴 | |
---|---|---|
特徴1 | 自分でプレイに必要なアクションをする | 機械がプレイに必要なアクションの操作をする |
特徴2 | 相手の顔を直接見る | 相手の顔を直接見ない |
特徴3 | 心理戦が重要 | 運が重要 |
特徴4 | 対人なのでマナーが重要 | 機械相手なのでマナーの重要性はない |
特徴5 | トーナメントが主流 | リングゲームが主流 |
特徴6 | 1つのテーブルで、プレイできるハンド数が少ない | 複数テーブルで、大量のハンドをプレイ可能 |
特徴7 | じっくり考えてアクションを取ることが多め | 機械的アクションが多め |
特徴8 | プレイ人数はそのときの客の数で決まる | プレイ人数は9MAXか6MAXか選べる |
ポーカーの基本的なルール
まずポーカーは5枚のカードで役を作り他のプレイヤーと勝負しますが、「ポーカーの種類」によって少しずつ異なります。例えば、テキサスホールデムはフロップポーカーの一種なので少々異なります。
フロップポーカーは、テーブルにコミュニティカードと呼ばれる、参加者全員が自分のハンドとして使える共通のカードがあるのが特徴。プレイヤーは、ディーラーから最初に配られた2枚のホールカード(伏せられたカード)と、ボードに開かれた5枚のコミュニティカード、計7枚のカードから最強になるように抜き出した5枚のカードでハンドを作ります。
テキサスホールデムでは手札を変えることは出来ません。その代わり、ターンが進むにつれて場のカードが最初は3枚なのが4枚・5枚と増えていき、最終的に場に5枚のカードが揃って全員の賭け金が揃ったところで勝負に。その時点で手札と場のカードを合わせて最も強い役を作れた人の勝利となります。
もしくは1人のプレイヤーを除いて全員のプレイヤ-がゲームから降りた場合、残ったプレイヤ-の勝利となって、その時点で賭けられたチップの全てを得ることが出来ます。
ポーカーのルールは「ビデオポーカーとは | 初心者向けに基本ルールと攻略法を解説」をご覧ください。
ライブポーカーの大切な5つのマナー
ライブポーカーはオンラインポーカーと違って対機械ではなく対人で行う為、マナーの重要性が求められます。
アクションが遅かったり、ルールをよく知らなかったりとマナー知らずのプレイヤーは、ディーラーから退席処分を言いわたされる可能性もあるため、気を付けなければなりません。
またライブポーカーには「プロポーカー」も参加しており、マナーの悪さは周りを不快にさせます。
覚えるべきマナーについて5つ紹介しますので、ライブポーカーを始める前に必ずチェックしておきましょう。
01. 素早い判断と行動を心掛ける
まず1つ目は素早い判断と行動を心掛けるということ。
ポーカーのルールについてあまり知らないプレイヤーは、どうしてもアクションが遅れがちになります。
また、たとえポーカーのルールに詳しくてもプレイ自体に慣れていないと、他プレイヤーと比べて遅い動きになりがち。そういった場合、自分のターンなのにブラインドを忘れたり、チップを賭け忘れたりという事が起こります。行動が遅いプレイヤーがいると、他の参加者はイライラし、場の空気も悪くなってしまう事も。
ライブポーカーに慣れないうちは難しいですが、できる限り素早い判断と行動を心がけ、プレイファーストな気持ちを周りのプレイヤーにも見せられる様にトライしていきましょう。
02. 他プレイヤーに迷惑を掛けない
2つ目は他プレイヤーに迷惑を掛けなということ。
1つ目にも共通する事ですが、他の参加者やディーラーを不快にさせたり迷惑の掛かる行動をしない様にする事が大切です。
例えば他の参加者を無視して、急かすようにベットをするなど自分のことだけを考えた行動などはしてはいけません。いくらお金の掛かっている真剣勝負とはいえ、周りのことも考えて最低限の礼儀をわきまえてこそのゲームです。
自分も他のプレイヤーも、安心してポーカーに集中できる様に礼儀はわきまえましょう。
03. 過度なブラフは避ける
3つ目は過度なブラフは避けるということ。
ブラフはライブポーカーで、最重要スキルの一つです。ブラフが重要だからこそ、ライブポーカーが好きなポーカーファンも多くいるほど。しかしブラフを使いすぎると周りに不快感を与えてしまうこともあります。
ブラフはポーカーで勝つための重要なテクニックですが、使うタイミングを気をつけましょう。
ポーカー攻略のスキルを知りたい方は「プロが伝授!ポーカー必勝法の基礎と実践方法」をご覧ください。
04. 自分のターンを待つときは礼儀正しく
4つ目は自分のターンを待つときは礼儀正しくするという事です。
例えば自分がまだハンドを捨てておらず、ゲームに参加しているときにスマホをいじったりするとチートを疑われることも。変な行動をしたりせずに、礼儀正しく待てば問題は起こりません。スマホはハンドを降りた後にスマホをいじるのは基本セーフなのですが、大きな大会ではNGになる場合も。
ターンを待つ間もゲーム中なので気を抜かずにいましょう。
05. 順番は必ず厳守する
最後は順番は必ず厳守するということ。
たまに間違えてしまい、自分の順番じゃないのにベットしてしまう人がいます。もしうっかりミスで1回やってしまっただけなら注意で済みますが、厳しいところでは2回やるとペナルティとなる場合も。1回ハンドを休みにされることもあります。
ライブポーカーで使うアクション
ライブポーカーでプレイをするには、マナーの他にも「ライブポーカー専用のアクション」を覚える必要があります。
ライブポーカーに必要なアクションは「ポーカー用語」でも詳しく説明していますので、ここでは代表的な4つアクションを紹介します。
チェック(CHECK)
チェックは人差し指や手のひらでテーブルをトントンと軽く叩くと合図となります。
テーブルを叩く以外にも、「自分の肩や腕を2回ほどポンポンする」や「人差し指を空中でクルッと回す」などの動作もあります。
ベット(BET)
ベットは数字を発言してもいいですが、無言で置いてもそれがベットとなります。
どちらかというと無言でチップを出してベットとするプレイヤーが多いです。
また、例えばb750ドルをベットしたいときに細かい金額がなかった場合、1000ドルチップを出しながら「750」と発言すれば750ドル扱いでベットすることも可能。そして他のプレイヤーにも見えるようにチップを置くことがマナーの一つです。
レイズ(RAISE)
レイズもベットと同じく、無言でチップを出すだけでレイズ扱いになります。
ただし、コールと間違えられないようにレイズと言った方が安心です。
1,750ドルや2,900ドルなどといった数えにくい額にベットやレイズをしたいときは、金額を言ってあげた方が分かりやすくなります。また、レイズに必要な額の50%以上、例えば100ドルだったら200ドルですが、その場合150ドル以上出すとレイズの意志ありとみなされます。本当はレイズではなくコールをしたかったとしても、チップを置いた時点でレイズ扱いになってしまうので注意しましょう。
レイズしたチップに関しても、他のプレイヤーにも見えるように置きましょう。
コール(CALL)
コールしたいときも「コール」と発言するか、必要な金額を置けばコールになります。
ただし、細かいチップがなくぴったりの金額が出せない場合、大きい金額のチップを1枚置くか、レイズにならない範囲で2枚以上のチップを置きます。
例えば225ドルのときに500ドルのチップを1枚出せばコール扱いになりますし、100ドルチップを3枚出してもコール扱いになります。100ドルチップや500ドルチップすらないときは1,000ドルチップや5,000ドルチップでも1枚ならコールとして扱われます。
しかし100ドルチップを4枚出すとレイズ扱いになってしまうので注意しましょう。
他のプレイヤーが400ドルのところに5,000ドルチップを出したとしても500ドルチップや1,000ドルチップを持ってないからという場合がほとんど。そしてこちらもレイズと間違われるので「コール」と宣言した方が安心です。
ライブポーカーのまとめ
今回の記事ではライブポーカーの基礎についてライブポーカーとオンラインポーカーの違いや、基本的なルール、ライブポーカー特有のマナーやアクションについて紹介してきました。
オンラインポーカーとは違い、生のポーカーを楽しめるのライブポーカー。機械が必要なアクションの操作をしてくれるオンラインポーカーとは違った、人対人の心理戦やライブ感を楽しめることが魅力です。
プロディーラーとライブでポーカー対戦ができるので、どんどん場数を踏んでいってライブポーカー慣れをしていって下さいね。
監修: 和希愛
編集長