華やかなカジノフロアーのテーブルゲームで、トランプを配ってゲームを進行してくれるカジノディーラーの給料や待遇について考えたことはありませんか。
カジノディーラーの年収は国によって異なりますが、一見夜の華やかなお仕事で給料や待遇も整っているように見えますが、そういうわけでもありません。
日本でも2016年12月にカジノ法案が可決されて近い将来、カジノ施設ができることになっており、カジノディーラーのお仕事に興味がある人もいるかと思うので、
本記事では世界のカジノディーラーの年収や雇用体系、福利厚生について各国の物価と比較しながら解説します。
カジノディーラーのお仕事とは
日本ではまだ馴染みの薄いカジノディーラーという職種ですが、どのような仕事なのでしょうか。
2016年のカジノ法案の可決により、日本政府はIRの施設数を全国3か所と発表しています。
その開業に向けて需要が高まる新しい職種ともなっています。
具体的な仕事内容を紹介する上で、まずはカジノディーラーの職業的な特徴から説明致します。
カジノディーラーの職業的特徴
カジノディーラーとは言ってみれば「ゲームの進行役」という立ち位置。
例えばカードゲーム中に自分の意思でカードをもう1枚引くなどという勝負ができるわけもないです。
まずはカジノという事で大金を扱う仕事なので、信用なしには出来ない仕事となります。
雇用前には非常に厳しい審査があり、その様々な条件をクリアしなければならず、またもちろん犯罪歴などがあれば審査は通りません。
つまりその審査に通るという事は、社会的に信用度が高いということになるため、シンガポールでは「カジノディーラーが住宅ローンを一番組みやすい」と言われているほどです。
欧州でも、カジノディーラーはステータスの高い仕事に位置しています。
また、空気が読める事・ルールなどをしっかりと覚えられる事も大切な要素となります。
店側としてはお客側に勝たれてばかりでは儲からないので、こちら側も勝たなくてはならない、けれどお客が負け続けてばかりいれば不機嫌になる…この変の空気を上手く読んでゲームを進行していくというのは、そんなに簡単な事ではありませんよね。
ルールについては当たり前かもしれませんが間違えてはならず、しっかりとゲームをルールの下に行わなくてはなりません。
配当などに関しても計算間違えなどしない様、かつ迅速に行う必要があります。
この様に、カジノディーラーとはいわゆる「ゲームの進行役」ながら、あらゆるプレッシャーの下でお客様を楽しませながら仕事を行わなくてはならない職業となります。
カジノディーラーの平均的な年収と福利厚生
カジノディーラーのキャリアとしては、まずテーブルを取り仕切るゲームの進行役の仕事から、数十のテーブルを管理するマネージャーになること。
マネージャーはディーラーの変更やトラブルが起きた際の対応なども行います。
平均的な年収ですが、通常のディーラーで年収約400万円と言われており、その上のマネージャー職になると年収約1,000万円にもなります。
また、給料に大きく関わってくるのがお客様からのチップ。
チップによって収入が大きく左右されるため、不安定な生活を送っている人も非常に多いのです。
お客様から貰うチップはディーラーそれぞれがそのまま懐に入れるのではなく、テーブルに設置されているボックスに入れることが義務付けられています。
そのチップを回収するスタッフが監視カメラのある部屋に運び、警備員が立ち会うなかでチップが数えられるという事が一般的。そして給料日にチップも平等に分けられ支給されるようになっています。
大きなカジノであればあるほどチップが多くなる為、カジノディーラーの年収にも大きく関わってきます。
カジノディーラーの福利厚生
カジノディーラーの正社員として雇用される場合の福利厚生は、海外であっても日本の一般的な福利厚生と同様のものとなります。
基本的には1日8時間の週5日勤務、その他会社負担となる社会保険や住宅手当てなどです。カジノよっては食事代や宿泊代などもサポートしてくれるところも。
また、アルバイトとして入社した場合にも一定期間経ったところで正社員に昇格できるという転換も揃っています。
国別カジノディーラーの年収と物価水準
では前述にあるカジノディーラーの平均的な年収について、国別に紹介していきます。
実はカジノディーラーの給与体系は、基本正社員であろうと時給で換算される様になっています。
つまり、働いた時間に対して決まった金額が支払われるため、働く時間が長くなればなるほど多くの収入を得られるという事に。
ただ、その時給の金額は決して高くはなく、その国やアメリカだとその州が定めた最低賃金のところがほとんど。
カジノディーラーの年収は働くカジノの規模によってお客様から貰うチップの金額が大きく異なり、それと景気やシーズンによっても違ってきます。
給料は高いところから安い所までありますが、今回は平均値をお知らせします。
物価の指標として「家賃」「ビックマック」「タクシー」の金額を記載致しましたが、ご参考までに日本の金額は下記になります。
家賃:47,700円(一人暮らし用賃貸)
ビックマック:390円
タクシー:410円(初乗り料金)
アメリカのカジノディーラー
平均給与:時給約2,310円
平均年収:約478万円
家賃:約18万円
ビックマック:621円
タクシー:282円
アメリカにおけるカジノディーラーの年収は一般的には高めとなっています。
ただ時給だけで言うと最低賃金に定められているところが多く、例えばカジノで最も有名とも言われるラスベガスがあるネバダ州の最低賃金は時給約900円で、仮にラスベガスで1日に8時間働いたとしても7,200円なのです。
これでフルタイム・月に20日働いたとして月給は14万4000万円。ここにお客様から貰うチップが加算されるのです。
アメリカはチップ文化ですので、チップの額によっては変動も大きくなりますので、お客に勝って気を良くしてもらい、チップをもらいやすくするものディーラーの役目なのです。
マカオのカジノディーラー
平均給与:時給約1,320円
平均年収:約286万円
家賃:約8万円
ビックマック:380円
タクシー:239円
マカオでは全ての職業における平均年収が約120万円となっているので、こちらも高めの年収です。
ちなみに、マカオでカジノディーラーになるにはマカオに永住権がある事が必須。つまり現状日本人がマカオでカジノディーラーとして働くのはかなり難しいですね。
また、現在はカジノなどを中心とした世界的観光地としても知られるだけに、マカオでは全労働者の内の約25%がカジノ業に携わっています。正にアジアのカジノ大国なのです。
シンガポールのカジノディーラー
平均給与:時給約1,430円
平均年収:約308万円
家賃:25万円
ビックマック:474円
タクシー:約256~312円
シンガポールでの生活水準は高く、特に狭い土地に多くの人口が住居している事から土地代がかなり高い事が特徴。
生活費だけでも月約15万前後はかかると言われているので、こちらのカジノディーラーの給料は決して高いとは言えないのが現状です。
同じカジノディーラーでも年収差が出る理由
カジノで働くカジノディーラーの給与はボーナスなどが存在しない為、時給とお客様から貰うチップで成り立っています。
時給も法で決められた最低賃金なので、お客様から貰うチップが少ないと生活もできません。
しかしこのチップの金額はレストランなどの小額のチップとは異なり、カジノにもよりますがラスベガスだと勝っているお客様から貰うチップは10,000円~30,000円と大きな金額となります。
また勝っているお客様は気分が良くなるので、その分チップも増えるもの。
つまりカジノ側としては勝たなくてはなりませんが出来るだけお客様が勝つようにアドバイスをすれば、貰うチップの金額も大きくなるのです。
そういったチップの部分でカジノディーラーでも年収に差が出てきます。
まとめ
時給とゲストからもらうチップが大半であるカジノディーラーの収入でした。
カジノディーラーとしてキャリアアップをしていくには、規模が大きいカジノへ転職したり、マネージャーへ昇給していく事です。
日本ではいざカジノ施設が出来た場合、どのくらいの給料・年収になるかは未定です。
ただ、あまり低いと日本でディーラーを希望する人がいなくなってしまうので、こういった世界を基準とすることが考えられます。
3か所としているIRは今後さらに数が増える可能性もあり、そうなればディーラーの需要はさらに高くなると考えられます。
もし希望している方がいれば、ぜひ今回の記事を参考になさって下さい。
カジノ法案(IR)については「10分解説 | カジノ法案 (IR)の基礎」にまとめていますので、こちらをご確認下さい。
雇用前には非常に厳しい審査があり、その様々な条件をクリアしなければならず、社会的に信用度が高い職業と言われています。
国やカジノによって変わりますが、年収約400万円と言われております。
規模が大きいカジノへ転職したり、マネージャーへ昇給していくといった方法があります。
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