ブラックジャックのダブルダウンを戦略的に活用する方法

ブラックジャックで戦略的にダブルダウンを活用する方法を詳しく解説します。

ブラックジャックでは、ダブルダウンやスプリットを有効的に活用することで大きく勝つこともできれば、想定外の損失を出してしまうこともあります。

ダブルダウンは、スプリットのように片方だけが勝って、収支±0になるようなことはなく、勝って全てを得るか、負けて全てを失うかの二択しかないルールですので慎重に使う必要がありますが、戦略的に活用すれば非常に強力なアクションとなります。同時にブラックジャックで勝って稼ぐ為には、ダブルダウンやスプリットをマスターすることが必須になります。

ダブルダウンとは

ブラックジャックの「ダブルダウン」とは、基本的なアクション「ヒット」の応用バージョンで、1回だけヒットすることを条件に倍額をベットできるアクションです。

プレイヤーは始めに配られた2枚のカードを確認して、次のカードで勝てる可能性が高いと判断した場合、ダブルダウンをすることで3枚目のカードを引いて「スタンド」することになりますが、そのゲームにベットしている同額を更に追加でベットできます。

例えば以下のような状況です。

ブラックジャック「ダブルダウン」の使い方1

ブラックジャックのゲーム開始時に100円をベットして「10」「3」の2枚が配られます。そしてアクションを選択する際に、「×2」のボタンを選択します。ブラックジャックによって「ダブルダウン」と表示されるケースもあれば「×2」のような略語が使われることもありますが、全て「ダブルダウン」を意味しています。一旦、「×3」や「×4」のアクションは無視してください。

ブラックジャック「ダブルダウン」の使い方2

ダブルダウンを実行すると、追加で1枚「5」が配られて強制スタンドとなります。また、累計賭金も始めの100円の2倍(200円)になっていることが分かります。

ここで、プレイヤーがディーラーに勝てば合計「400円」が払い戻され、負けると「200円」失います。 ダブルダウンは任意のアクションなので、使うか使わないかは状況に応じてプレイヤーが決めれます。ブラックジャックを始めたばかりの初心者は、負ける可能性が頭に先行して、始めベットした金額を更にベットすることに抵抗感を感じるかもしれませんが、ダブルダウンを使うべき状況は無心で機械的に活用していかなれば、絶対に稼ぐことはできません

ダブルダウンの特徴

ダブルダウンは、始め配れた2枚のカードを確認した後、勝てると判断した場合、更に同額を追加ベットできるという点で非常にプレイヤー有利なルールですが、最初の2枚が圧倒的に強いカード、又はディーラーのバースト確率が高い時でなければ、リスクの高いアクションと言えます。ですのでダブルダウンを活用するときは、その特性をしっかり理解しておかなければなりません。

メリット

最初の2枚を確認後、後出しで追加ベットができる

使い方は非常にシンプル

効率的に稼ぐことができる

デメリット

損失を加速させる可能性がある

ダブルダウンの後、プレイヤーは何の意思決定もできない

スプリットのように収支±0の引き分け的な結果が存在しない

以上のことからダブルダウンは、上手く使えばプレイヤーにとって非常に有利なルールですが、ダブルダウンの適切なタイミングを読むことができなければ、大きな損失を出す恐れもあります。しっかりとマスターして効果的にダブルダウンを活用していきましょう。

ダブルダウンの基本戦略

ダブルダウンの適切なタイミングを見極めるためには、ブラックジャックの基本戦略「ベーシックストラテジー」で使うストラテジー表を参考にします。ブラックジャックのベーシックストラテジーでは、プレイヤーとディーラーの全てのカードの組み合わせから最も期待値の高くなるアクションを明確に定義しています。従って、どのような状況でダブルダウンをするかも決まっています。但し、ストラテジー表でダブルダウンのタイミングを覚えるだけでは、不十分でしっかり理由を理解する必要があります。

以下ハードハンドとソフトハンドのストラテジー表です。

ソフトとハードのストラテジー表

両ストラテジー表の左縦一列は、始めプレイヤーに配られたカードの合計、又は「A」を含む組み合わせ、上横一列がディーラーのアップカードの数字を表しており、両者の手札とアップカードの数字が交わるところが最も最適なアクションです。上記図では、「D」がダブルダウンを表していますので、例えばプレイヤーの手札が「5」「6」で合計「11」、ディーラーのアップカードが「6」の場合、ハードハンドのストラテジー表から「D(ダブルダウン)」ということが分かります。このように、まずはストラテジー表からダブルダウンする最適なタイミングを把握することが重要です。

ブラックジャックの基本戦略については「ベーシックストラテジーの活用方法を図解付動画で解説」に詳しくまとめていますので、こちらでご確認下さい。

では、次からストラテジー表をもとに、ブラックジャックで勝つための実践的なダブルダウン戦略を順に解説していきます。

ダブルダウンの戦略的活用方法

ブラックジャックでダブルダウンを使うタイミングはストラテジー表から分かったところで本格的に実践でダブルダウンを戦略的に活用していく方法を解説します。ストラテジー表に固執することなく、状況に応じて臨機応変にダブルダウンを使いましょう。

ダブルダウンの効果的なケース【その1】

ブラックジャック「ダブルダウン」の最強手札

プレイヤーは始めに配られた2枚のカードの合計が「11」又は「10」の時がダブルダウンで稼ぐ絶好のチャンスです。この状況でダブルダウンに躊躇するとブラックジャックでは絶対に稼げないので、以下の状況では積極的にダブルダウンを活用していきます。

  • プレイヤーの合計「11」の時:ディーラーのアップカードが「A(エース)」以外の数字

  • プレイヤーの合計「10」の時:ディーラーのアップカードが「10」と「A(エース)」以外の数字

プレイヤー合計「11」の時

プレイヤーは合計「11」の時、次のカードで「10」がくれば最強のハンドになります。

更にブラックジャックでは、次に配れるカードで最も確率の高いのは「10」です。他のカードが来る確率は各数字7.80%に対して「10」の来る可能性は約30.8%と他のカードに比べて4倍以上の確率に上ります。但し、ディーラーのアップカードが「A(エース)」の時は、ダウンカードも同様に「10」の確率が高いので、リスクヘッジを取る意味でもダブルダウンではなく「ヒット」を選択します。

プレイヤー合計「10」の時

プレイヤーは合計「10」の時も次のカードで「21」又は「20」のハンドになる確率は38%程度ありますので、ダウブルダウンのチャンスです。但し、ディーラーのアップカードが「10」又は「A(エース)」の場合、もし約62%の確率に当たって「9以下」のカードを引くと、負ける可能性が非常に高くなるので、「ヒット」で勝負します。

ダブルダウンの効果的なケース【その2】

ブラックジャック「ダブルダウン」の有利なハンド

プレイヤーは始めに配られた2枚のカードの合計が「9」又は「12」の時、ディーラーのアップカードからバーストする確率が高い時には、ダブルダウンを活用して「21」に近づけて勝負します。以下の状況ならダブルダウンで積極的に勝ちを狙います。

  • プレイヤーの合計「9」の時:ディーラーのアップカードが「3~6」のどれか

  • プレイヤーの合計「12」の時:ディーラーのアップカードが「4~6」のどれか

プレイヤー合計「9」の時

プレイヤーは合計「9」の時は、もう一枚引くことで比較的強い「19」になる確率が30%以上となるので、ダブルダウンで攻めていきたいところですが、もし次のカードで「9以下」の数字を引くと負ける可能性も十分に出てきます。

そこでディーラーのアップカードを確認して、バーストする可能性が高い時のみダブルダウンを活用していきます。ブラックジャックでは、ディーラーのアップカードが「3~6」の時、ディーラーのバースト確率は高く、「38%~44%」になりますので、この状況の時だけダブルダウンで狙います。

プレイヤー合計「12」の時

プレイヤーは合計「12」の時、もう一枚引くとバーストする可能性もあるし、「10」以外のカードを引けば「21」に近づけて強いハンドになる可能性もあります。このハンドは最もダウブルダウンの判断が難しいケースです。

カードカウンティングのスキルを習得できていないプレイヤーは常に「ヒット」をしても良いハンドです。ストラテジー表ではディーラーのアップカードが「4~6」の時はダブルダウンと決められていますが、この理由はディーラーのバースト確率が最大値を取る「40%~44%」に上るからです。

ここでのダブルダウンは、先述のケースと異なり、ディーラーのバースト確率だけに着目するのではなく、プレイヤー自身のバーストの可能性も考慮しなければなりません。ディーラーのバースト確率が高いから言えど、その前にプレイヤーがバーストしてしまうと本末転倒です。

ダブルダウンの効果的なケース【その3】

ブラックジャック「ダブルダウン」のソフトハンド

プレイヤーは始めに「A(エース)」を含む2枚のカードが配れたら時、状況次第ではダブルダウンのチャンスです。

「A(エース)」は「1」と「11」の有利な方を選べる性質があるので、プレイヤーがバーストする確率はなく、次に引いたカードによって「A」を有利な方で使えるので、強いハンドを揃えれる確率が高まります。

「A」を含むハンドでダブルダウンをするタイミングは以下ソフトハンドのストラテジー表の緑枠「D」の位置で使用していきます。

ソフトハンドのストラテジー表-ダブルダウン

このケースのポイントは、ディーラーのアップカードが常に「6以下」であることです。ディーラーは、アップカードが「2」から「6」に進むについれてバースト確率が上がっていき、「6」の時、約44%とバースト確率の最大値になります。また、「7」以降から数字が大きくなるにつれて、ディーラーのバースト確率は下がっていきます。

従って、プレイヤーの「A」を含むハンドでは、ディーラーのバーストを狙ったダブルダウン戦略と言えます。

ダブルダウン戦略の確認ポイント

ダブルダウンの確認ポイント

ブラックジャックでダブルダウンを活用する際に必ず確認しておくべき点がいくつかあるので順番に説明します。

プレイヤーハンドの条件

まず、ダブルダウンは2枚目のカードが配られた段階なら基本的にどのような状況でも選択可能なアクションですが、カジノやブラックジャックのテーブルによっては、プレイヤーの2枚の合計が「10」と「11」の時にしか許可されていない場合があります。ブラックジャックの初心者にとっては優しいルールですが、中級者や上級者には、邪魔なルールとなってしまいます。まずは、ブラックジャックのテーブルを選ぶ前に、この点について確認しておきましょう。

スプリットとダブルダウンの同時使用

次に、ブラックジャックでスプリットをしてしまうとダブルダウンができないケースが多いです。スプリット後に片方(又は両方)のハンドの合計が「10」や「11」になってもダブルダウンが使えなくては、プレイヤー不利となってしまいます。但し、この組み合わせはできないケースが多いのですが、許可されているテーブルやカジノがあれば、そこを選びましょう。

ダブルダウン以降の倍額

最後に、オンラインカジノに見受けられるケースで「ダブルダウン」だけではなく、「トリプル」や「クアドラプル」に対応しているブラックジャックがあります。本来ダブルダウンは、ゲームの賭金と同額を追加でベットしますが、トリプルではゲームの賭金の2倍、クアドラブルではゲームの賭金の3倍などをダブルダウンと同じルールで使用できます。このルールは上級者向けで、初心者はハンドの合計が「11」と「10」以外の時は使わないほうが賢明です。また、運資金に余裕があることが絶対条件になります。

ダブルダウンのまとめ

このようにブラックジャックのダブルダウンは、大きく稼ぐための戦略ですが、使い方を誤ると大きな損失を出す可能性もありますので、しっかりタイミングや状況を見極める必要があります。

特に、ディーラーのアップカードが「A」「10」「9」のような強いカードの時には、バースト確率も非常に低く、「21」に近づけてくる可能性が高いので、自信のない時にはダブルダウンを控えてヒットで進めましょう。

また、ダブルダウンと同様にスプリットもブラックジャックの重要なアクションですので、「ブラックジャックのスプリットを戦略的に活用する方法」も合わせてマスターしましょう。

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沢田飛稀

沢田飛稀

コンテンツライター

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2017年にオンラインカジノのプレイヤーとしてオンカジの世界にハマって以来、この経験を活かしてカジノ業界や歴史、必勝法や安全性などについて日々研究を重ね、独自の調査により優れたカジノを厳選。オンカジライフの楽しさを伝えることがモットーです。
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監修: 和希愛

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