オンラインカジノの歴史とは | 世界と日本の業界事情

今でこそ、よく耳にするオンラインカジノですが、いつ頃誕生したのでしょうか。

1990年代からアメリカを中心に巻き起こった、通称「ドットコム・バブル(ITバブル)」は、あらゆるサービスをオンライン化したことで知られていますが、「オンラインカジノ」もその功績の一つです。そして欧米諸国を中心に広く親しまれてきたカジノゲームをオンライン化するために、イギリス連邦の加盟国が世界で初めてオンラインカジノを合法的に運営するためのライセンスを発行しました。

その後、オンラインカジノ事業者だけでなく、関連する事業者も急速に増えていき、現在に至ります。

そこで本記事では、業界の誕生から成長期に至る歴史や、近年急速な進化を見せるオンラインカジノ業界の現状をご紹介します。

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オンラインカジノの始まり

オンラインカジノの歴史

オンラインカジノの歴史は、世界にインターネットが普及され始めた1960年代から約30年後となる1994年にさかのぼります。

カリブ海に浮かぶイギリス連邦加盟国である「アンティグア・パーブーダ」という小さな国で、世界初となるオンラインカジノ運営ライセンスを発行する法律が可決されました。

それがオンラインカジノの始まりと言われています。

1994年以降の今もなお、この「アンティグア・パーブーダ」で発行されるオンラインカジノ運営ライセンスの信頼度は高く、有名な運営ライセンス発行国(政府)であるマルタ共和国やジブラルタル、マン島などと並んで人気の高いライセンス発行国になります。

オンラインカジノのライセンスについては「オンラインカジノの保有するライセンスの構造と信頼性」をご覧ください。

世界初のオンラインカジノ「インターカジノ」

インターカジノ

世界初のオンラインカジノはインターカジノというカジノサイトです。

インターカジノは今もなお、日本国内のプレイヤーに人気の高いカジノサイトです。

インターカジノは、オンライン決済ソフトを開発したクリプトロジック社の子会社である『ウェイジャーロジック社』によって、1996年に立ち上げられた世界初のオンラインカジノサイトになります。

インターカジノの詳細は「インターカジノの総合情報」をご覧ください。

世界初の日本語カジノサイト

1997年創業の『インペリアルカジノ』では翌年1998年辺りから日本語対応を開始してきました。日本語対応をいち早く開始したことからもわかるように、日本人プレイヤーを大切にしていることがわかります。

日本人が安心してオンラインカジノを楽しむためには、日本語対応は必要不可欠です。万が一のトラブルの際や不明点があった際、日本語対応があるサポートは非常に心強いですよね。

日本人向けの四季を感じさせるようなキャンペーンなども多く実施され、日本人のなかでは信頼性の高いオンラインカジノとして人気となりました。

ただ、インペリアルカジノは急速な業界の発展に取り残されてしまい、残念ながら2020年3月に閉鎖しました。

オンラインカジノの成長期

近代的なロンドンの街並み

前述のインターカジノが誕生した1996年、それから2年後の1998年には高額賞金の獲得が可能なジャックポット付きスロットなどのプログレッシブゲームが誕生。

この頃、オンラインギャンブル業界は全体で$8億3400万の収入を突破し、また世界で初のインターネットでのポーカールームも誕生しました。

また翌年1999年には他のプレイヤーとチャットなどの交流をしながら遊べるマルチプレイヤーギャンブルなども誕生しました。

1990年初期から2000年はまさにオンラインカジノの成長期と言えますね。

インターテイングループの台頭

ザ・インターテイン・グループ(The Intertain Group Limited)は顧客にエンターテインメントを提供するオンラインゲーミング会社です。

2012年、インターカジノを立ち上げたクリプトロジック社&ウェイジャーロジック社が『アマヤゲーミンググループ』と合併して出来た企業です。同社は4つの事業区分により構成され、ベラジョン事業、インターカジノ事業、マンダレー事業、ジャックポットジョイ事業から構成されます。

ベラジョンカジノは世界中でも親しまれていて、海外ではテレビCMが流れるほど有名なオンラインカジノです。つまりインターテイングループというのは、オンラインカジノ業界の中で最も力を持っている企業だということができます。

世界初のソフトウェア会社が誕生

オンラインカジノで欠かすことができないのが、ソフトウェア会社です。

ソフトウェア会社とは、オンライカジノで遊ぶことができるゲームを作る会社のことですが、世界初のソフトウェア会社は有名なマイクロゲーミング社です。

マイクロゲーミング社で人気なのが、映画とコラボしたゲームです。

誰もが知っている「ターミネーター」や「ジェラシック・パーク」などともコラボしています。

有名な映画タイトルとコラボすることができるマイクロゲーミング社は、信頼性や金銭的にも余裕があるという証です。そのほかライブカジノにも力を入れており、海外のランドカジノのような臨場感のあるカジノを満喫することができます。

そして現代では他にも以下のようなソフトウェア会社が人気です。

  • Microgaming(マイクロゲーミング社)
    Microgamingは間違いなく、世界最大級のソフトウェアプロバイダーです。革新的なゲームを提供し、信頼性も高いです。
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    Microgaming を使用できるカジノ数: 1421 カジノ

  • Evolution Gaming

    オンラインカジノでライブカジノのゲームプロバイダーといえばエボリューションゲーミング(Evolution Gaming)というくらい、唯一無二の存在。

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    Evolution Gaming を使用できるカジノ数: 1396 カジノ

  • Playtech
    Playtechは、2001年に設立されて以来、最も有名なカジノプロバイダーで、業界でもライブカジノを含む、幅広いカジノゲームを提供しています。 
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    Playtech を使用できるカジノ数: 573 カジノ

  • Play'n GO

    2004年に設立されてから、プレインゴーは70種類以上もの機能性の高いゲームを制作しており、知名度も信頼性も高いゲームプロバイダーです。

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    Play n GO を使用できるカジノ数: 1259 カジノ

  • PRAGMATIC PLAY
    2017年にEGT Software Rising Star賞を受賞したPragmatic Playは、Microgamingなど、有名なソフトウェアと競合するほど優れたカジノゲームを製作しています。 
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    Pragmatic Play を使用できるカジノ数: 1442 カジノ

  • Konami
    コナミは日本で4番目に大きなビデオゲームメーカーとして認知されている企業です。様々なオンラインカジノゲームも製作しています。
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    Konami Gaming を使用できるカジノ数: 25 カジノ

業界の権威組織が実績を表彰

オンラインカジノ業界では、各部門の優秀なオンラインカジノ運営会社を表彰するようになりまた。

世界中で人気となったマイクロゲーミング社は、アメリカのギャンブル専門誌「Gambling Online Magazine(ギャンブリング・オンライン・マガジン)」で行われている「ベストオンラインカジノ賞」を5年間、連続受賞しているほどです。

マイクロゲーミング社では、自社でカジノ運営も行っており、ジャックポットシティカジノやスピンパレスカジノは、マイクロゲーミング社直営のオンラインカジノとなります。

オンラインカジノ業界で起きた問題

オンラインカジノで騙し合う二人

業界全体が順調に成長を遂げる一方で、成長過程にある産業にとって付き物ともいえる問題が頻発するようになりました。

それが、オンラインカジノ業者による詐欺です。当時はライセンス発行国や機関による監視が今よりも甘く、悪徳業者が野放しになっていた危険な時代でもありました。

一部の悪質オンラインカジノサイトは、プレイヤーに支払うべき賞金を支払わなかったり、支払いを避けるために無理やりアカウントを凍結したりすることが日常茶飯事でした。

最悪のケースでは、突然サイトを閉鎖して雲隠れするなど、今では考えられないようなトラブルも起きていたのです。

まじめに営業しているカジノサイトにも風評被害が及びはじめたため、オンラインカジノ業界は、ライセンス制度の抜本的な見直しを計ることになります。ライセンスの基準を引き上げたり、積極的に不正サイトを取り締まったりして、有害サイトの撲滅に本腰を入れ、業界を取り巻く環境は劇的に改善されました。

現在はこういったトラブルはほぼなくなっていますが、ライセンスをもたずに不法な営業を行う「闇カジノ」もまれに存在しています。

詐欺に巻き込まれないようにするためには、当サイトがご紹介する「優良サイト」を選び、安全第一で遊ぶことを心がけましょう。

解決に向けた第三者監査機関の登場

2003年にはeCOGRAという団体がeコマースオンラインゲーム規制と保証のために創立されました。

eCOGRAは現在も第三者機関として100を越えるカジノサイトを統制、監視しています。eCOGRAはNPO(非営利組織)でありオンラインカジノの基準を第三者のフェアな立場から作りあげました。

この基準は大変きめ細かく、審査も厳格になっています。いかにeCOGRAなどの第三者機関がオンラインカジノを安全に利用できる環境への重要な役割を担っているのかわかりますね。

オンラインカジノ選びを行う際は第三者機関を利用しているか、確認することをおすすめします。

オンラインカジノの急速な進化

パソコンでオンラインカジノを遊ぶ

さて簡単にオンラインカジノの歴史をご紹介しましたが、これからのオンラインカジノ業界はどうなっていくのでしょう。

オンラインカジノの創設当初は、公式ライセンスを持たない悪徳業者が存在していましたが、現在はプレイヤーの保護を目的とする監査基準の強化などの対策が着々と行われ、公式ライセンス発行国も21ヶ国を超えました。

またアルゼンチンやメキシコ、その他アジアの国々でもオンラインギャンブルを合法化しようとする動きが広がっています。また2011年にはApple社のiPhoneやiPadの人気に火がつきはじめ、それに伴いモバイルオンラインカジノの人気も高まってきています。

2020年にはオンラインギャンブル業界のマーケットサイズはなんと59.79 billion dollars (約6兆484億)になると予想されています。

オンラインギャンブルはこの先も更なる成長が予想されるので今後の動向に注目です。

ライブカジノの登場

2010年台からは、ディーラーのスタジオとライブ中継を結んでテーブルゲームを行える「ライブカジノ」が登場します。

それまではビデオゲームの一種のような形で親しまれてきたオンラインカジノですが、ライブゲームの誕生によって、新しいステージへと進むことになります。

ライブカジノは、本場のランドカジノを知っている人から高く評価されている上、ランドカジノを訪れたことのない日本人からも「本場の空気が伝わる」と好評です。

バーチャルとリアルが混同したような世界でリアルマネーを賭けられるライブカジノは、世界中のファンをたちまち虜にさせています。

サイトのモバイルフレンドリー化

iPhoneやAndroidなどのスマホが普及するようになってからは、オンラインカジノサイトは、スマホ向けのブラウザや専用アプリによるゲームの配信も開始しています。

これにより、プレイヤーはいつどんな場所にいたとしても、気軽にオンラインカジノで遊べるようになりました。

スマホから快適に遊べるオンカジについては「人気モバイルカジノ」をご覧ください。

積極的な企業活動

近年、スポーツチームのスポンサーにつくオンラインカジノは急増しています。

昔から富裕層を中心に根強い人気を誇っていたカジノですが、近年のオンラインカジノの発展により、場所や時間を問わず少額からカジノで遊べるようになり、ヨーロッパではますますカジノが世間で一般的なものになりました。

しかし、未成年に対する厳しい規制措置がとられているためテレビで広告を出すことは禁止されているのが現状です。

その為、知名度の高いスポーツチームとのスポンサーシップはオンラインカジノにとって自社の認知度を上げてくれる重要なカギとなるのです。

例えば、自社のロゴがプリントされたユニフォームやグッズをスポーツチームで着用してもらうことで観客に対して自社の存在を知らせることができ、有名なスポーツチームのスポンサー企業であるという事実だけでも信頼性が証明され、顧客に良いイメージを持たせることができます。

日本のカジノ法案などが落ち着いたら、いつの日かプロ野球やJリーグのユニフォームにカジノ運営会社のロゴがつくこともあるかもしれないですね。

オンラインカジノの歴史まとめ

オンラインカジノの歴史は、1994年からはじまりました。

世界初となるオンラインカジノサイトが1996年に誕生してからは、日本市場への進出、ライブカジノの誕生、スマホでのプレイ対応など、時代に合わせた進化を着々と続けています。

2016年にはオンラインカジノのプレイヤー3人が逮捕される事件が起こりましたが、争う姿勢を見せた男性は、不起訴処分となっています。

紆余曲折を経てパワーアップを続けているオンラインカジノは、IR推進法成立後も、我々の生活に欠かせない存在であり続けることでしょう。

リンダ 沙代子
コンテンツライター リンダ 沙代子 verified symbol
私が書く記事で初心者の方が少しでもカジノに対する不安を解消できれば幸いです。スロットゲームのことならお任せください。