ビットコイン (BTC)の初期価格とは | 価格推移に影響した歴史
ビットコイン(BTC)は、2021年11月9日に最高値777万円を記録した後、2022年6月には100万円を下回る価格まで暴落して取引されておりますが、ビットコインの初期価格はいくらだったのでしょうか。
また今日まで急騰と暴落を繰り返しているビットコインですが、過去の価格推移にはどのような影響があったのでしょうか。ビットコインの価格が大きく変わるタイミングには、世界の様々な経済情勢や新しい仮想通貨技術の誕生が関係しておりました。
そこで本記事では、ビットコイン誕生から2022年6月現在までの価格と主な出来事、そして価格が上下する理由を初心者向けに解説します。
ビットコイン誕生の歴史
近年では知らない人がいない程知名度が向上しているビットコインですが、その歴史はどのようなものだったのかはあまり知っている人はいないのではないでしょうか?
ビットコインの誕生は2008年にサトシ・ナカモト氏がインターネット上に公開した論文が発端となっています。
しかしこのサトシ・ナカモト氏は匿名であり、本当は誰が公開したものなのか明らかにされておりません。
ビットコインの価格推移の全体像
2022年7月時点でビットコインは260万円程度の価格になっています。
しかし1番最初のビットコインの価格は約0.09円程度であり、ビットコインを作る過程で必要なマイニングという作業を行うのに必要な電気代の価格とされていました。
ビットコインが誕生してから2022年までの14年間の中でも大幅に高騰したり暴落したりを繰り返しながら現在の価格となっています。
ビットコインの初期価格と推移
ビットコインが誕生したのは2008年ですが、実際に取引が行われるようになったのは2010年です。
New Liberty Standardというサイトで取引が開始され、1番最初の価格は1BTCが約0.09円でした。0.09円から260万円なので約2900万倍に価格が高騰している事になりますが、ここに至るまでには紆余曲折がありました。
この章の中で価格がそれぞれの期間でどのようにビットコインの価格が変化していったのか解説していきます。
ビットコイン黎明期 (2008年~2010年)
実際の売買の場面で初めてビットコインが決済手段として用いられたのは、2010年の5月にフロリダ在住のプログラマーがピザ2枚を購入するのに1万BTCを支払ったのが最初と言われております。
その後2010年の7月にMt.Gox (マウントゴックス) 社での取扱も開始され、1BTC=約7円で取り扱われ始めました。
Mt.Goxで取り扱われるようになり知名度は少し向上しましたが、世間的にはほとんど知られていない状況です。
年月日 | ビットコイン価格 | 出来事 |
---|---|---|
2008年 | - | サトシナカモト氏が論文を公開 |
2010年 | 約0.09円 | New Liberty Standardで取引開始 |
2010年5月 | 約0.2円 | フロリダ在住のプログラマーがピザ2枚をビットコインで購入 |
2010年7月 | 約7円 | Mt.Gox社で取扱開始 |
世界で認知され始める (2011年~2012年)
2011年がビットコインにとって1つの転機となりました。
2011年の3月にMt.Gox社が日本のTibanne社に買収されます。これにより1BTC=約70円まで高騰します。更に翌月の2011年4月に世界的にも有名なTIME誌へ掲載されたのです。
これによりビットコインの価格は更に急上昇し1BTC=約1500円となりました。この時点で投資商品として魅力的と見なされ、世界中の投資家達から注目を浴びます。
その後Mt.Gox社へのハッキング事件を契機にビットコインのセキュリティ不安から価格が1BTC=約200円程度まで急落しますが、Wordpressがビットコインでの決済を可能にするプラグインを行った事などで2012年頃には1BTC=約1000円程度まで回復します。
年月日 | ビットコイン価格 | 出来事 |
---|---|---|
2011年3月 | 約70円 | Mt.Gox社がTibanne社に買収される |
2011年4月 | 約1,500円 | TIME誌へ掲載される |
2011年6月 | 約200円 | Mt.Gox社がハッキングをうける |
2012年11月 | 約1,000円 | Wordpressがビットコインでの決済を採用 |
ビットコイン第一次バブル (2013年)
2013年はビットコインにとって最初のバブル期でした。
2013年3月のギリシャ危機をきっかけにキプロス銀行が大量の不良債権を抱える事になりました。これによって円やドルなどの法定通貨に対する信頼度が低下し、逆にビットコインの価格が少し回復し、1BTC=約4,500円程度まで上がります。
この頃、中国のGoogle的存在であるバイドゥ社がビットコインでの決済を導入、また同年12月にNHKでビットコインの特集番組が組まれるなど他にもビットコインにとって良いニュースが多くあった事も寄与して大きく値上がりした1年となりました。
一方で、12月に中国政府がビットコインでの取引を禁止する事を発表しており、2014年に向けて少し不安の残る終わり方をしました。
年月日 | ビットコイン価格 | 出来事 |
---|---|---|
2013年3月 | 約4,500円 | キプロス銀行が大量の不良債権を抱える |
2013年10月 | 約15,000円 | バイドゥ社がビットコインでの決済を採用 |
2013年12月 | 約120,000円 | NHKでビットコインの特集番組が放映される |
2013年12月 | 約75,000円 | 中国政府がビットコインでの取引を禁止 |
ビットコインの第一回暴落 (2014年)
2014年にビットコインにとって初めての暴落が発生します。その契機となったのは、2014年2月にMt.Gox社がハッキング被害を受け約400万ドル分のビットコインが盗まれた出来事です。
これを受け同社は、ビットコインに関する全ての取引を中止し2月24日に取引所を閉鎖します。
これにより9万円程度だった価格が1.8万円程度まで暴落します。
2014年12月にはマイクロソフト社やDELL社がビットコインによる決済を採用し4万円程度まで回復します。
年月日 | ビットコイン価格 | 出来事 |
---|---|---|
2014年2月 | 約18,000円 | Mt.Gox社が取引所を閉鎖 |
2014年7月 | 約65,000円 | DELL社がビットコインでの決済を採用 |
2014年12月 | 約40,000円 | マイクロソフト社がビットコインでの決済を採用 |
停滞と回復 (2015年~2016年)
Mt.Gox社の取引所が閉鎖した後はBitstamp社の取引所が人気でしたが、2015年にBitstamp社もハッキングにあいます。
他にもニューヨーク州ではビットコインを扱う事業者を免許制にしたり、欧州の裁判所がビットコインの扱いは付加価値税であるVATの対象外とするなどの出来事が起き、1万ドル程度の値動きがあった1年でした。
年月日 | ビットコイン価格 | 出来事 |
---|---|---|
2015年1月 | 約32,000円 | Bitstamp社もハッキングにあう |
2015年6月 | 約25,000円 | ニューヨーク州でビットコインの免許制が開始 |
2015年10月 | 約30,000円 | 欧州でビットコインの扱いはVATの対象外とすると発表 |
2016年7月 | 約70,000円 | 2回目の半減期 |
ビットコイン第二次バブル (2017年)
この頃になると日本でもビットコインへの注目が高まり、法整備なども整っていき、2017年4月には改正資金決済法等が施行されます。この法案はビットコインの大幅な価値変動から投資家を守ったりマネーロンダリングに使われないようにする為に施行されました。
2017年12月にアメリカの先物取引所であるCMEがビットコインの先物取引を開始、これにより多くの機関投資家が参入しビットコインの価格は約200万円まで高騰します。
年月日 | ビットコイン価格 | 出来事 |
---|---|---|
2017年4月 | 約120,000円 | 改正資金決済法等が施行 |
2017年12月 | 約2,000,000円 | CMEがビットコインの先物取引を開始 |
ビットコインの第二回暴落 (2018年)
2018年前半にGoogle社、Facebook社、Twitter社などが暗号資産の広告掲載を禁止しました。これにより価格は急落、ビットコインは約70万円まで下がります。
この後も良いニュースがあまりなく低迷を続けます。
年月日 | ビットコイン価格 | 出来事 |
---|---|---|
2018年1月 | 約1,800,000円 | Facebook社が広告掲載を禁止 |
2018年3月 | 約950,000円 | Google社が広告掲載を禁止 |
2018年3月 | 約900,000円 | Twitter社が広告掲載を禁止 |
乱高下と回復 (2019年~2020年)
様々な取引所で扱われるようになり価格が回復したものの、Bitmex社で個人情報の流出があったり、Binance社がハッキングを受けたり不祥事が相次ぎ、結果的に乱高下を繰り返す形となる1年となりました。
また翌年には新型コロナウイルスが世界中でまん延し価格は急低下します。
その後3回目の半減期を迎え回復しています。
年月日 | ビットコイン価格 | 出来事 |
---|---|---|
2019年11月 | 約1,000,000円 | Bitmex社で顧客のメールアドレスが流出 |
2019年11月 | 約800,000円 | 中国で新たな取り締まり規制が開始 |
2020年3月 | 約500,000円 | 新型コロナウイルスが発表 |
2020年5月 | 約1,000,000円 | 3回目の半減期 |
ビットコイン第三次バブル (2021年)
2021年前半はIMFの報告書公開により価格がやや上がり、その後新型コロナウイルスも含んだ世界的な情勢不安によりビットコインの価格が急騰し、2021年11月9日に史上最高値である約777万円に達します。
年月日 | ビットコイン価格 | 出来事 |
---|---|---|
2021年2月 | 約630,000円 | IMFが仮想通貨についての報告書を公開 |
2021年11月 | 約7,777,000円 | 世界的なインフレ |
ビットコインの第三回暴落 (2022年)
新型コロナウイルスだけでなく、アメリカでのインフレによる景気後退が懸念され価格が落ち込み続けます。
それに追い打ちをかけるようにテスラ社のイーロン・マスク氏によってTwitter上でビットコインに対するネガティブな発言もあり更に価格は低下します。
年月日 | ビットコイン価格 | 出来事 |
---|---|---|
2022年5月 | 約5,000,000円 | UST暴落/FOMCの利上げ発表 |
2022年6月 | 約2,222,000円 | イーロン・マスク氏がテスラ社ではビットコインでの購入を認めない方針を発表 |
ビットコインの価格が上下する理由
2章で解説した通り、様々な出来事によってビットコインの価格が大きく変動している事は理解頂けたと思います。
ここではそれらをまとめてビットコインの価格が上下する理由について解説していきます。
ビットコイン価格が上昇する理由
まず最初にビットコイン価格が上昇する理由についてですが、大きく4つの理由があります。
- 半減期
- 決済手段としてビットコインが採用
- メディアなどの媒体へ掲載
- 他の通貨への信頼度が低下し相対的にビットコインへの信頼が向上
ビットコイン価格が下降する理由
逆にビットコイン価格が下降する理由についてですが、大きく3つの理由があります。
- 取引所の不祥事。ハッキングや個人情報流出
- 世界的に発信力の高いメディアでの掲載停止
- 各国政府による規制
ビットコイン価格の将来予想
2010年に初めて値段がついてからたった12年の内に大きく価格変動を遂げてきたビットコインですが、今後どのような価格になっていくのでしょうか。
まず断言出来る事としては、今後もボラティリティは高いことが予想されますので、価格が安定しづらい事は安易に予想がつきます。
価格に関しては、あくまで筆者の個人的な見解ですが、全体的には上がっていくのではないかと見ています。
ビットコインの初期価格まとめ
ビットコインの初期価格から2022年までの価格推移についてとビットコインの価格が上がる要因と下がる要因について理解頂けたと思います。
経済全体や他の通貨による影響により相対的に値上がりする事はありますが、あくまでもそれらは副次的なものであり、直接的にビットコイン価格に大きく影響する要素はそこまで多くないと理解頂けたと思います。
これらを活用して今後のビットコイン価格を予想するのに役立てて頂ければと思います。
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