パチスロの絶対に勝てない仕組みを数学的に分かりやすく解説

本記事では、パチスロの勝てない仕組みを数学的に簡単に解説します。

パチスロにはプレイヤーが確実に負ける仕組みが確立されていますので、連日スロットを売って連敗することは、ある意味必然とも言えます。スロットで連敗している人のなかには、勝ち負けは「運」と思っている人のいるかと思いますが、勝ち負けは店舗側が毎日設定しており、必ず店舗が儲かる仕組みになっています。

極論ですが店舗は、全ての台で負ける設定にすることもできれば、全ての台で勝てる設定にすることもできます。

従って、店舗は明日の客数と平均的な客単価さえ分かれば、明日の売上と換金されて払い戻される金額がある程度、明確に分かることになります。

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パチスロの勝てない仕組みを理解するための基礎

パチスロの勝てない仕組み

大半の方が勝とう・儲けようと思ってやっているのがギャンブル。しかし、収支に大小はあれど、実に8~9割の人がプラス収支にはなっていないのです。

スロットには、機械割が存在しており、通常ではお客はマイナス収支になるような機械割の台を永続的に打つ事が圧倒的に多いということ。利用者がギャンブルで何度も通うことで当たり前のように負けるカラクリがそこにあるのです。

まずはその理由となる還元率や機械割について詳細を見ていきましょう。

パチスロの還元率

還元率とは、賭け金に対して戻ってくる金額の割合のこと。お店側から見た控除率とも言えます。一般的に日本のギャンブルだと競馬70%・宝くじ50%・パチスロは80〜85%と言われています。営営している胴元は還元率を設定して、費用を調整しています。

例えば、還元率70%で、200万円の賭け金が見込める場合、60万円浮くので、人件費やその他の経費を60万円以下に抑えておけば、損はしない計算になるということ。

しかし数字だけ見ると還元率の高いパチスロですが、同等の満足感を得るまでに必要となる賭け金が、他のギャンブルに比べてパチスロだけ飛び抜けて高くなっています。高い還元率にもかかわらず、ものすごい額を失ってしまう可能性があるということ。

例えば機械割98%の台で1,000枚分をベットしたとします。

1回で3枚消費=約333ゲーム回せるので、平均的には合計333ゲーム×3枚×98%=980枚払いだされるということになり、20枚の損という事になります。

そして一日8,000ゲーム回したとすると、8,000ゲーム×3枚×2%=470枚の損という計算に。

設定1を一日平打ちした場合の期待値がマイナス「470×¥20=¥9,400」という事に。

仮に還元率95%もあったら、一日¥9,400の損を出すのに¥200,000投入しないとだめという事計算になりますが、現実ではありえないですよね。

一見宝くじや競馬の方が還元率は低いですが、「満足できるのに必要な賭け金」という要素で見ると違うのです。

パチスロが好きな人が土日合わせて平均10,000回転させると、¥600,000賭けたことになります。月に4回で¥2,400,000。還元率96%で平均¥48,000負ける計算になります。

宝くじと馬券を月間¥2,400,000買う人がいたら、如何でしょうか…。しかしそれはパチスロでは普通の事であり、還元率に惑わされないことが重要になります。

パチスロの控除率

ギャンブルにおける控除率とは、賭けに対してどれだけの手数料をとられるかを示す割合。控除率が高いことは、それだけ胴元に手数料を取られ損をする可能性があることを示し、低いことは参加者にとって相対的に有利であることを示します。

パチスロでの排除率は一般的に平均10%〜15%ですが、控除率が換金率との兼ね合いで店舗側の意図で変動させられる事と、プレイヤーの技術介入による控除率の変動が大きいことが特徴です。

パチスロの機械割

機械割とはその機種とその設定ごとに期待できるメダル獲得枚数の割合で、メダルを入れた枚数に対して、何枚メダルが戻ってくるかという目安のことを指します。

例えば、設定1の機械割が95%ならば、メダルを1,000枚投入した場合のリターンが950枚。設定6の機械割が110%とすると、リターンは1,100枚でプラス100枚の差枚数に期待できる、というように「投入枚数に対して何枚返ってくるか」の期待値のことです。

一般的なパチスロ機の機械割は、低設定域では100%に届かず、中間設定域で100%を超え始め、高設定域で100%を大きく超えていきます

算出方法は『機械割(%)=払出枚数÷投入枚数×100』という計算でできるので、例えば…

メダルを100枚入れて100枚戻ってきた場合→「機械割100%」という事。1000枚メダルを入れて1100枚払い出された場合→機械割(%)=1100÷1000×100で「機械割110%」という事に。

機械割は、あるべき範囲に収まらなければならないと規則で決められています。現在ホールに置かれている5号機・6号機の範囲は以下の通り。

5号機

  • [上限]400Gで300%未満、6,000Gで150%未満、17,500Gで120%未満

  • [下限]17,500Gで55%以上

6号機

  • [上限]400Gで220%未満、1,600Gで150%未満、6,000Gで126%未満、17,500Gで115%未満

  • [下限]400Gで33.3%以上、1,600Gで40%以上、6,000Gで50%以上、17,500Gで60%以上

パチスロの設定による機械割

機械割はパチスロの台の各設定に対して固定で決まっており、その設定とは『スロットの出玉率を調整するもの』になります。つまりパチンコ屋さんは設定を使用して出玉をコントロールすることが出来るという事。

例えばアイムジャグラーEXの機械割はこちら。

設定BigボーナスRegularボーナスBR(合算)
11/273.11/439.81/168.5
21/269.71/399.61/161.0
31/269.71/331.01/148.6
41/259.01/315.11/142.2
51/259.01/255.01/128.5
61/255.01/255.01/127.5
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上記はジャグラーの機械割で、パチスロの機械割は機種によって違ってきます。

つまり機種により勝てる額や、負ける額が違うということ。メーカーによって計算されて決まっているのです。機械割通りの出玉になるにはたくさん回さなければいけないという事になり、勝率の低い「設定1」でもたくさん回せば勝てることもあるし、高い「設定6」でも少ししか回さなければ負けることもあるという事です。

また機械割は全ての小役を取った時の数値となっているので、もし目押しが出来なかったり、ボーナス成立後すぐにボーナスを揃えなかったりすると、機械割よりも悪い数値になる事も大いにあります。

パチスロの還元率と機械割の関係

パチスロの還元率は前述の通り80-85%と一般的に言われており、2019年以降ホールに置かれている台はほぼ6号機で、MAXで115%の機械割となっています。

実際、スロットはどの台でどんな打ち方をしても機械割は最低90%以上に設定されています。しかしスロットの還元率は80-85%‥そうなんです、混乱しがちですが、機械割と還元率は全く別物なのです。

「機械割りが90%なら、¥10,000入れたら¥9,000返ってくる」のではなく還元率が90%なら¥10,000入れたら¥9,000返ってくるということ。

『払出枚数÷投入枚数×100』が機械割の数字になるので、例えば機械割が90%の場合に1,000ゲーム(3,000コイン)回したとき、『払出枚数÷3000×100=90%』となりますよね。

3,000×90%=2,700なので払出枚数は「2,700枚」になり、損失は「300枚×¥20=¥6,000」です。このコインの計算だと、機械割と計算が合っている様に見えますよね。

ここで平均投資額を入れて計算してみます。

例えばAタイプで人気の「アイムジャグラー」で設定1を7,000ゲーム回した時の平均投資額は公式サイトによると¥33,359です。

設定1の機械割は96%となっているので、¥33,359円×96%=約¥32,024勝つという計算に。

平均投資額¥33,359−¥32,024=¥1,335、すなわち設定1を7,000ゲーム回しても¥1,335しか負けない計算になります。

次に7,000ゲーム回した時を機械割96%で計算すると、投入枚数は7,000×3枚で21,000枚。

そこで機械割を掛けた払出枚数の計算は21,000×96%=20,160枚。払出枚数20,160−投入枚数21,000=−840の差が。

つまり「840枚×¥20=¥16,800」 負ける計算となるのです。

機械割96%で7,000ゲーム回した時の平均投資額が33,359円、そして負けが¥16,800なので、

残回収額は¥33,359(投資額)−¥16,800(負け額)=¥16,559

還元率を出すと回収額:¥16,559÷平均投資額:¥33,359円=0.4963…→還元率は50%を切る計算となるのです。

つまり、機械割は90%でも還元率は50%以下となり、¥100,000分を投入したら半分の¥50,000負けるという計算に。還元率と機械率は別物として考えなくてはならない理由がこれなのです。

パチスロの出玉規制

パチスロの出玉規制

5号機から6号機へ移行の際、勝ちにくくする「出玉の規制」がかかりました。

5号機時代は「17500Gの出玉試験で機械割55%が下限」だけでしたが、6号機では「400Gで33.3%」「1600Gで40%」「6000Gで50%」「17500Gで60%」と出玉の規制が細分化されました。

ATやARTの一撃での最大獲得枚数は2400枚までとなり、これを超えると自動的に終了します。仮にそこまでに500枚分を投入していたとしても最大は2900枚とならず、2400枚で終了に。

つまり、6号機で万枚を達成するには、最短でも2400枚を4回とプラスαを手にする必要があります。

4号機→5号機でも規制は厳しくなりましたが、まだ一撃5000枚を狙えました。しかし、6号機になり、強化された規制により最大千枚程になってしまったのです。

パチスロの仕組みのまとめ

パチスロには目押しや知識などある程度の技術介入が必要になり、それによって子役を拾えて損をしないか‥という部分はありますが、結局は店舗側で当たりが出る台・設定は決められているもの。技術をつけたとしても、当たりが出るかどうかは運任せなところも多いのです。

必ず胴元側が損をしない様な仕組みとなっているので、ハマりすぎない様に気をつけつつ、ボーナスが出たときのワクワク感を楽しみましょう。

機械割と還元率は、どちらが数字が実際に払い戻される数字ですか。 Arrow
出玉規制に関して5号機から6号機に変わって、具体的にどのくらい勝てなくなったのですか。 Arrow
パチスロでも少なからず勝っている人もいると思いますが、その人たちのように勝てる方法はありますか。 Arrow
リンダ 沙代子

リンダ 沙代子

コンテンツライター

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得意分野はスロットレビュー!常に正確に、そして伝わりやすく書くことを使命とし、初心者の方が少しでもオンラインカジノに対する不安を解消できればという想いで日々リサーチや企画、執筆活動に取り組んでいます。
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監修: 和希愛

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編集長